ラブライブ!サンシャイン!! MIRACLE WAVEのライブ演出
これぞアイドルライブ。
少し前の話数になりますが、ラブライブサンシャイン 第6話 Aqours WAVE のライブシーンは度肝を抜かれた。団体アイドルの見せ方を全て突っ込んだかのような、怒涛の演出進行。アイドルライブこうあるべし、というこだわりをひしひし感じました。これは、時間かかったんじゃないかなと思わせる素晴らしい演出、作画(CGですけど)です。
第6話のストーリー上、当然、千歌のアクションに注目してしまいがちですが、このライブ映像はそこを中心にしつつも、団体アイドルだからこそ、という演出が詰まっています。
千歌のこの大技も、引きのカメラでアクション全体を見せるのではなく、下からのあおりで描くことで、スピードと重みを感じる大迫力の映像になっていました。表情もすごい細かくて着地した直後に、「やった!」みたいな、普通と少し違う笑顔にしてあるんですよ。こういう細かい演出がこのライブでは随所に見られます。
例えば、こういう汗の演出とか。
例えば、3年生組のダンスから2年生組、1年生組のダンスにカメラが流れるシーン。千歌の目線が、3年生組が居る方向から1年生組が居る方向にちゃんと動いていて、とても流れを感じさせる細かい気遣いをしています。
流れといえば、団体であることを最大限に使った演出が本当に気持ちが良かったです。千歌が大技を出す前、千歌が舞台を走って、その他メンバがドルフィンポーズを決めるシーン。最初は少しゆっくりめに走る千歌を、後半ぐっとスピードを上げさせて続く大技に向けてテンション上げる演出がされていましたね。
ラストの千歌以外のメンバが順番に膝を折り、その後逆順で立ち上がって回転するシーン。これも、カメラを膝だけに向けて、その後端っこにいるずらまるで、ぐっと上半身にカメラを持ち上げて、逆にカメラを戻していきます。多分、実際このカメラワークをすることは不可能そうなんですが、アニメだからできる演出。普通ではできないので、相当研究したんじゃないでしょうか。素直に、カッコいい!と思いますよね。
こういうペアや学年毎のトリオの絡みは、一人では表現できない絡みだからこそ表現できるかわいい仕草や、チームの仲の良さみたいなものを感じさせます。このあたりは、どのライブシーンでも入れられているので、王道と言えば王道ですが。
そして全員が並ぶシーンは、団体ライブの華です。今回、何度も全員が並ぶ演出がされていたことも、盛り上がった一因だと思いますね。
そして、団体ライブ最高の演出、観客にカメラを向けて逆光の中ジャンプするシーン。これは、本当に盛り上がります。
今回、こういった団体ライブのダイナミズムを表現する演出、アイドルらしいかわいさを見せる演出、人間が演じていることを感じさせる細かい演出、大技をより大きく見せる演出、あらゆる手法を使ってライブシーンを魅力的なものにしていました。いや、このシーンは、MdNやCGWorldで、ぜひ特集組んでからくりを見てみたいです。CGだからこそ出せた迫力もありますからね。
今期は、宝石の国といい、素晴らしいCG映像がたくさん見れてうれしいな。
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