C.a.T!

さよならEvernote。

Evernoteは、ずっと課金して使っていたのですが、この間3年分一気に払っていた分が尽きました。その間に、Evernoteの価格改定が行われ微妙にお高くなった。その割に、サービスとして進化するわけでもなく、アプリは相変わらずよく固まる。iOSアプリは、開くとなぜかiCloudアカウントを聞いてくる。とにかくイライラする品質だった。それでも、使い続けていたのは他の代替がなかなか無かったから。使い慣れていたから。

今回、さすがに本当に課金してまで使い続けるべきかちゃんと考えようと思い、唯一と言っていい代替プロダクトであるOneNoteに移行してみた。以前、少し使おうとしてみたんだけど、使い方がいまいち分からず、すぐに諦めてしまった。今回は、ちゃんと使い方を調べて評価してみた。

使い方が分からなかったのは、Evernoteの感覚で使おうとしていたからで、その仕組をちゃんと理解すればどうということはありませんでした。まず、一番大きいのはノートの構造の違い。Evernoteは、ノートブックにノートを追加していく構造。ノートブックをまとめたスタックを作ることもできます。一方、OneNoteはノートブックにセクションと呼ばれるものを追加していく構造。つまりEvernoteのノートが、セクションと呼ばれているだけかと思ったら違ってた。セクションには、ページというものを追加できるようになっていて、このページが最小単位になっている。つまり、Evernoteのノートは、OneNoteのページなのです。ということで、Evernoteのスタックが、OneNoteのノートブック。Evernoteのノートブックが、OneNoteのセクション。Evernoteのノートが、OneNoteのページという対応づけになります。これさえ理解してしまえば、Evernoteとほぼ同じ感覚で操作できます。

アプリでの操作ですが、Evernoteではどのノートブックをオフラインで使えるようにするか設定で選択できますが、OneNoteでは単にノートブックを開くとオフラインで開けるようになります。あ、ちなみにOneNoteのデータは、全てOneDriveに保存されています。OneDriveは、容量制限ありますが、まあOneNoteに使うだけなら十分な感じです。OneNoteアプリで、ノートブックを開こうとするとOneDriveアプリに飛ばされて、そこから開くというちょっと面倒な遷移になっているのは残念な感じではあります。まあ、そんなに頻繁に開いたり閉じたりするわけじゃないのでいいけど。同期に関しては、初期同期で大量にノートブックを開いた時、何度か失敗してました。まあ、初期同期してしまえば、特に失敗はしなくなるので、これもあまり気になりません。

よく使っていたWebのクリップですが、これはEvernoteと同じ感覚で使えます。一応、ページの一部を切り出すといったこともできますが、スクロールしないといけないページとかだとうまく切り取れないので使えない。まあ、Evernoteと同じ感覚で使えれば十分です。

ということで、分かってしまえばEvernoteと同じ感覚で使えそうです。本格的に移行するにあたりEvernoteのノート群をインポートしました。これには、ベータ版ですがMSのツールがありそれを使いました。ただ、こいつの出来はいかにもベータで、全ノートを一気にインポートできませんでした。結局、一旦Evernoteアプリで、各ノートブックをファイルにエクスポートして、少しずつツールに食わせて取り込みました。ノートブック数自体はそんなに多くなかったのでこういう運用できましたが、人によっては無理かもしれません。インポート結果は、Webページのクリップなんかは、崩れたりしてしまいましたが、まあ、許容範囲。

現在、2ヶ月目ぐらいですが、Evernoteより快適に使えています。一応、MS Office製品の一部でもあるので、一定レベルの完成度にはなっていますね。アプリの出来は、Evernoteよりいいです。とにかく、Evernoteでノートブックを開いたときのフリーズ、ノートのリストの描画の遅さは、ストレス溜まりまくりでした。あれを放置しているのを見ると、Evernote本当に十分な開発できない状況なのかもしれませんね。

ということで、Evernoteに不満を持っている人は、とりあえずOneNoteを試してみてはいかがでしょう。Evernoteも頑張ってほしいんだけどね。

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