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  • 2016/08/28
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anime, movie

君の名は。

20160828

ユキちゃんてんてーーーーー! あ、ネタバレあるので。

新海誠監督 最新作『君の名は。』を早速見てきました。事前情報をあまり見ていなくて、入れ替わり系というところぐらいしか知らなかったんですが、これは、これまでの新海誠作品の総決算的かもしれないなー。過去作品との対比的なシーンや脚本が随所にあった感じです。そういう意味で、ファンであるほど楽しめる作品だと思います。

前半は、とにかく入れ替わりによるコミカルなシーンの連続。明るくコミカルですが性的なシーンを入れているのは、これまで新海作品にはあまりないですね。その辺うまいこと描かれていて、仮想的に瀧と三葉がコミュニケーションする手段の一つになっている感じ。それぞれの学生生活を入れ替わって過ごすことで、少しずつ自分自身も変わっていくという、そんな姿がすごく気持ちの良いストーリーでした。当然、この主人公二人は恋に落ちるわけですが、最後の方までそれをイメージしたシーンが出てこないのは面白い脚本だなあと思いました。奥寺先輩が、指摘するシーンまでほとんど意識させてませんでしたよね。それもあって、本当に前半部分は、コミカルな日常を楽しめる感じでした。学校のシーンで聞き覚えがあるはなざーさんの声がいると思ったらエンディングで、『ユキちゃん先生』のクレジット。これは、『言の葉の庭』の雪野先生ですよね。細かいですが、ファンの皆さんはニヤッとしたのではないでしょうか。

後半戦は、新海誠の本領発揮という急展開。ついに、瀧は三葉に会いに行くわけですが、これはあの不幸エンドでおなじみの『秒速5センチメートル』をイメージさせる展開。また電車だよ。そっちに行っちゃダメだ、と心の中で叫んでいました。w 果たして、瀧は真実を知るわけですが、それがそういうことかーという展開。なんと、二人は単に入れ替わっていただけではなく、時間も違っていたという。3年ということで、気づかなかったんですね。しかも、冒頭からシンボリックに登場する彗星のシーン。実は、あれは3年前の出来事で、彗星が三葉のいる町に落下して三葉もろとも蒸発させたという壮絶な真実。だから、三葉が彗星を見た夜以降、入れ替わりが発生しないんですね。電話も通じないのもそういう伏線だったんですね。この辺の脚本は、『ほしのこえ』を彷彿とさせます。深宇宙に旅立ち、距離的というよりは時間的なギャップを使ったあの切ないストーリー。

そして、瀧はあの世である場所に何かを求めて向かい、そこで再び三葉との入れ替わりが発生。入れ替わったのは、彗星が落ちるその日。これは、いやおなしにテンションが上がります。でも、新海誠です。どうなるかわかりません。あの人は、平気でバッドエンドにするので。w 結末は、映画館で確かめてくださいということにしておきましょう。公式ページでもヒントになるイラストがあったりしますね。でも、エンディングに向けた脚本は本当に素晴らしいですよ。時間を超えた瀧と三葉の会話なんて、本当に感動しました。その背後に迫る彗星のシーンは、やはり『秒速5センチメートル』にあった夜空のシーンを思い出させます。二人の絆が、どういう結末に向かうのか。本当に最後の最後まで引っ張られるので、ファンは最後の最後まで楽しめますよ。

新海誠の集大成かも、と思ったのは、ここまでで書いたように、やはり過去作品を彷彿とさせるシーン、ストーリー展開が随所に登場するところですね。演出的には、『秒速5センチメートル』をイメージさせるところが多かったように思いますが、根本的なところでは出世作とも言える『ほしのこえ』を、違う形で描こうとしたんじゃないかな、と思わせます。『ほしのこえ』では、携帯メールという形で繋がる二人が、この作品では入れ替わりという形で繋がります。電話をかけるシーンがありますが、結局成功しないんですね。これは、『ほしのこえ』のイメージを持ってもらうファンに対するシグナルだったのではないかと。そして、なんといっても二人の間にある時間の隔たり。『ほしのこえ』では、メールが地球に到着するまで何日もかかるので、お互いが見る気持ちは過去のものなんですね。そんな、時間の隔たりがよりストーリーを切ないものにしていました。そんなせつなさをもう少し身近な世界観で描きなおしたのが本作ではないかと。

とにかく、ファンの人は是非映画館で見ることをお勧めします。自分は、もう一度見に行きたいと思ってます。それぐらい今回は良かったです。これまでの新海作品とはちょっと違った切なさが描かれています。今までの作品がここに帰結したんだな、と思える集大成。是非、大きなスクリーンと大きな音で見て欲しいです。


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