心が叫びたがってるんだ。
シャイニングフィンガー
あの花スタッフが作ったということで公開前から話題になっている『心が叫びたがってるんだ。』を観てきました。
言葉で家族を壊してしまった主人公が、言葉を取り戻すまでを描いたストーリー。ゴールは決まっているだけに、そこにどう持って行くかなんですが、ミュージカルが中心になっていましたね。話すことはできないけど、歌うことならできるということで、音楽がとても重要な位置を占めています。ああ、これはハマるパターン。TARI TARIとか響け!ユーフォニアムとか音楽モノはこれまでもハマりまくりなんですよ。
作中で印象に残るのは最後のシーンもあるんですが、場面場面で主人公の順が絞りだすように言葉を紡ぐシーンがたまらない。話すとお腹が痛くなるので、とてもつらそうに話すんだけど、話そうと言う意志がとても演技に出ていてたまらない気分になります。特に終盤の順が拓実に思いをぶちまけるシーンはすごい演技です。水瀬さんのこういう演技もいいですねえ。順は声が出ないのでアクションで対応するんですが、それがまたかわいい。オーバーアクションでふるふるしたり、表情がすごく面白かったり。本当はおしゃべりな女の子という設定なので、すごく楽しい女の子という感じがよく出ていました。あと、順が会話するときに使う携帯のタイピング超速くて面白かった。
最後のミュージカルのシーンは分かってはいますが泣けました。演出がうまい。水瀬さんの歌がとても良かった。これはサントラ買いますわ。
劇場作品ということもあり尺が短く、ちょっと駆け足っぽさを感じましたが、ストーリーはとてもよく出来ていて楽しかったです。あの花は死というイベントを使って直接的に泣かせるものでしたが、こっちは本当に青春って感じで、泣けるというより清々しいラストでした。うん、こういうのいいですね。TVシリーズかOVAでもう少ししっかり描いて欲しい気もします。
もう一度行きたくなるぐらいオススメ。
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