マニュアル
組織において常に問題になる知識の共有と継承。
非常に良い記事。マニュアルというのは形式的なものになりがちだけど、実際はないと大きな組織を統制することはできない。しかし、作り方が悪いと凄まじく生産性を落とす。この無印のマニュアルのよいところは、改善プロセスもしっかりシステム化されていることだ。改善要求が出されれば改善しなければならない、というのがシステムの一部になっている。これすごく重要。
マニュアルというのはある意味書く人間の主観で「これは常識だから書かないでいいだろう」とかブレが出る。また、言い回し次第でも理解度が全く変わってくる。なので、多くの人からの改善要求を繰り返して品質を上げるフェーズが絶対に必要。ただ、多くの企業でこの改善のフェーズがシステムの一部に含まれていない。お問い合せはこちらまで、という連絡先が書いてあるけど、多くの場合そこに連絡しても改善されることはない。結果として、言っても無駄だしという風潮になってひどいマニュアルで多くの人が業務をこなすことになる。当然、生産性は落ちる。
個人的にはドキュメンテーションはしっかりするよう自分のチームに徹底してきた。自分でも率先していろんなマニュアル書いたし、みんなにも書かせた。そうすることで、誰か一人休んでもチームの仕事が止まることがなくなる。
抜きんでた能力を持つスーパースターのような人間が引っ張ることで企業が成長するというあり方を当社では選択しなかったのです。
この考え方は大きな企業では常に意識する必要がある。多くの場所でスーパースターの頭のなかにしかない知識で仕事が動いている。こんな危険は状況、重要なシステムなどを扱っている企業としては考えられない。
あと、自分の会社だとマニュアルがあちこちにバラバラに公開されていて見つからないんだよね。マニュアルなんて一個のサイトに集約すべきなのに。
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