Stanford大学が低所得家庭の学生の学費を免除に
はやり日本の大学との差を感じてしまう。
Stanford大学が$125,000以下の所得家庭の学生を対象に学費を免除
これはすごい。1500万円ぐらいまでの所得層まで免除される。能力さえあればチャンスがある。$65,000以下なら寮とかも無料。
とはいえ、Stanfordの純粋な学力水準は高いので、それなりの教育を受けていないと入れないでしょう。まあ、逆に言えば能力あればワンチャンあるわけです。
記事にも書いていますが、どこの大学もこんなことしているわけではなく、Stanfordが凄まじい寄付を集めているからできる芸当なわけです。一時期出張で滞在していたとき見て回りましたが、シリコンバレーで大成功した有名人達が凄まじい額の寄付をしていて、キャンパスに点在するビルの名前が寄付した有名人の名前が付けられていたりします。ビル・ゲイツコンピュータ科学研究所とかね。
日本では大学に寄付するというのはあまりないですよね。大学を作る企業とかはたまにいるけど、餅は餅屋で名門大学を支援するほうが効率はよいと思うので、日本でももっと寄付が一般化してほしいですね。
Stanford大学は、こんな施策もしているけど、学費はものすごく高い。基本金持ちのための大学ではあるわけです。そう考えると学費を下げるという選択肢もあるわけだけど、取れる人からはがっつりとって、能力はあるけどお金ない人からはほとんど取らない方が、学校運営的には健全になるんでしょうね。上にも書いたとおり、基本はそれなりの教育を受けてきた人たちが対象になるので、ある程度教育に投資できる裕福な家庭がメインになるわけで、そこから安定的な財源を確保しておく。そして、余力で低所得層だけど能力ある人達を拾い上げる。無理のないボランティアという感じです。
返還不要の奨学金もこの類と言ってもいいかもしれない。最近、返還不要の奨学金って日本ではどれぐらい運用されているんでしょう。自分も大学院でもらっていたんだよね。学部でそれなりのパフォーマンスを出さないといけないので大変ではあったけど、そのおかげで随分お金的に楽できた。私立だったこともあり、なんだかんだで結構な額の授業料になりますからね。
日本の成功者のボランティアと、米国の成功者のボランティアって規模も対象も随分違う感じがしますよね。これってなぜだろう。数は少ないだろうけど、それなりの成功者はいるはずなのに、なんか後世に残る寄付や投資の話を聞きませんね。日本人はノブレス・オブリージュという価値観が希薄な民族な気はする。
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