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  • 2015/01/9
  • 0
apple

Steve Jobsの一番好きなプレゼン

20150109

Steve Jobsのプレゼント言えば、拍手喝采の新発表がおなじみですが、ブーイングが飛び交うプレゼンがありました。自分は、そのプレゼンが実は一番好きです。

それは、Steve JobsがAppleに復帰した最初のプレゼンです。Jobsが復帰した時点で、Appleはあと数ヶ月で倒産するという状態。この危機的状況をどう打開するかをプレゼンテーションします。そこには新製品はありません。その代わりに経営幹部を総入れ替えし、名だたるメンバーを招き入れます。そして、MSとの協業、資本受け入れ。これには、観客からブーイングが飛びます。Jobsのプレゼンでブーイングが飛ぶのはこのプレゼンぐらいではないでしょうか。

このような状況においても、Jobsはこれまでの戦略の失敗を認めつつ、その中でAppleの強みを真剣に訴えます。この強みをまず大きくすることをコミットします。そこにヘタな、あれもこれも戦略は出てきません。このプレゼンは、新製品の代わりに新戦略が目玉だったわけです。さすがのJobsも観客を熱狂させることはできませんでしたが。

そして最後に発表されるThink Different。Jobsが復帰して最初にした仕事です。Appleとは何者なのか、全世界に向けて強烈にメッセージした企業広告キャンペーン。AppleのDNAをストレートに表現しています。これは、顧客と同時に社員に向けて発せられたものでもありました。社員がAppleの姿を見失ってしまっていたのを、この広告で思い出させたわけです。これで、Appleは大企業病から復活するわけです。これはすごかったですね。

プレゼン含め、Think Different関連のプレゼンをまとめたものをYouTubeでプレイリスト化しておきました。社員に向けて真剣に語るJobsのリーダシップはなかなかくるものがあります。


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