今ごろコードギアスを観た
コードギアスって腐向けのアニメなのかと思っていたのですが、スピンオフの亡国のアキトをみるとナイトメアフレームとかカッコよくて本編も観てみました。
冬ごろ一期を観て、最近二期を一気に観ました。
基本的にロボ目当てで観てみたのですが、ストーリが意外に面白いんですね。
特に二期。
一期はダークヒーローが体制を崩壊させる姿を、ギアスというある意味水戸黄門的な絶対的力により痛快に描くというのが中心で、割と変化が少ないなあと感じました。
けど、クリーン、無垢の象徴として描かれてきたユフィに日本人を虐殺させるという展開はなかなか面白い展開でした。
最後に代償を要求されるというのと、ギアスという力を得た者は最終的には不幸になるというのを極端に描いた演出。
二期へにひっぱる要素としては強力な演出でした。
で、二期に入るともはやロボより人間模様のドロドロさが楽しみになってました。
敵、味方が人間として関係を持ち、国、立場、性別といういろんなしがらみを抱えながらあがく姿に引きつけられます。
そして、ルルーシュ、スザク、ナナリーの物語を残酷な形で終わらせるエンディング。
最終話は、痛快でもあり、悲痛でもありとても複雑なエンディングでした。
でも、やっぱりハッピーエンドではあるんでしょうね。
世界の憎しみを自分に集めようとするナナリーを見て、自分が居なくても大丈夫と安心し前へ進むルルーシュ。
結局はナナリーと同じように憎しみを自分に集めて消滅することで世界を作り替えるルルーシュ。
そして、消滅の引き金を引く役割を果たすスザク。
あの、最終話でスザクがルルーシュを殺す場面で、ルルーシュがスザクに言う「これは、お前にとっても罰だ。」のセリフが世界を救う代償として命としての死と、人生としての死が支払われたことを残酷に認識させる演出。
刺されたルルーシュを目の前にして、この死がルルーシュとスザクが世界を救うために予め二人で仕組んだことだったことを知りナナリーが号泣するシーン。
ここの演出はすごかった。
特に、熱狂する民衆の中で号泣するナナリーは、代償とその代償によって作られた世界を一緒に並べる演出ですごい。
キャラクタ作品としても人気作だったから主要キャラクタを殺すというのは商業的に微妙だったと思いますが、最後にルルーシュがナナリーに語る「ああ、オレは世界を壊し、世界を創る」のシーンで流れるモノローグを見ると、シャーリー、ユフィという、普通ならヒロインとしてハッピーエンドの真ん中に居るはずのキャラクタを殺してストーリーに深みを持たせたのはなかなかだなあ。
腐向け作品とか思っててすいません。
すごい面白かったです。
最近は、大体1クール作品なので、こういった深いストーリを描く尺がなくて、作品作り的には暗黒期なのかもなあ、とちょっと思ったりもしました。
今は、亡国のアキトが楽しみですが、こっちはあと2話なんでここまで深い話になできないでしょうが、2話の最後にアキトの兄が出てくることでやっぱり人間ドラマに持って行きそうな空気が。
そうなると、今アキトと一番近い位置にいるヒロインのレイラの命が。。。
まあ、こっちは一期後ブリタニアに捕まったルルーシュや、それに付き添うスザク、C.C.を登場させたりファンサービス的な意味合いが強そうだから、シンプルなハッピーエンドになるかもしれませんがね。
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