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  • 2015/10/3
  • 0
anime, movie

屍者の帝国

20151003

はなざーさんかわいかった。

伊藤計劃さんの3作品のアニメ映画化第一弾『屍者の帝国』を見てきました。伊藤計劃が遺した作品の中で、序文だけが残っていたのがこの屍者の帝国。円城塔によって本編が書き継がれたものを映像化したものがこの作品です。

1800年代という設定ながら死者を復活させる技術があったりするちょっと不思議な世界が舞台になっています。主人公のワトソンの親友フライデーを復活させるところからストーリーが展開します。死者を復活させることはできるけど、魂がない状態、ロボット状態で復活させるだけというのがストーリーの鍵になります。当然、ワトソンはフライデーの魂を戻そうとするわけです。この手の話は、結構いろんな作品で語られているのでありきたりと言えばありきたりです。

普通に展開すれば最後に魂を戻すことができてハッピーエンドなんですが、そういう感じとはちょっと違う終わり方かなあ。というかちょっとよくわからない終わり方でした。魂も戻すことができる方法が登場するのですが、その方法が他人に礼装を入れ直すという方法。これは誰の魂が入ることになるのかよくわからない。しかも、それを実行するシーンで、結局ロボット化した人間が出来上がっただけみたいな表現でちょっと色々わからなかったです。

さらに混乱させるのがはなざーさんが演じるハダリーの存在です。ハダリーは行動は普通の人間なのですが、実はトーマスエジソンによって作られたアンドロイドという設定。魂が欲しいと言ってワトソンたちと一緒に行動するのですが、明らかに死者を蘇られて魂突っ込むより高度な技術で成り立っていて設定がわからない。そもそも1800年代が舞台でこういった技術があるから、そういう世界観なんでしょうが、にしても難しい。

とまあ、設定周りが混乱しているのがかなり気になりました。映像はすごく綺麗だしバトルシーンも派手でよかったんですがねえ。ちょっとR.O.D.をイメージさせました。過去の偉人がちょこちょこ出てきたり、新しい技術と昔の世界観が同居していたりするところがね。こういう世界観は嫌いじゃないです。

実は何度か見てると整理できるのかもしれないけど、ちょっと難しい設定なので観に行く人はそのつもりで注意深く見たほうがいいかもです。

あと、舞台挨拶で久々にはなざーさんを見ました。普段の声はやっぱりなでこなんだよねー。かわいい。

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