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C.a.T!

CATch a TAIL!

Japanese sub culture and tech.

  • 2015/07/13
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game

RIP いわっち

20150713

日本にもJobsいたんじゃないか。

任天堂の社長である岩田さんがお亡くなりになりました。

僕らがファミコンにはまっていた時代の社長は山内氏だったので、任天堂というとそちらのイメージがまだ強かったりするのですが、それでもここ数年、任天堂といえばあの岩田さんのろくろというイメージが定着しましたよね。また、自分たちがはまっていたピンボールやゴルフ、バルーンファイトのプログラムを書いたのが岩田さんだったりして、そう考えると本当にお世話になりましたと言いたい。

経営者としては競合が金にモノをいわせてフランチャイズの力でシェアを奪う中、楽しさを追い求めてハードに挑戦し続け、自社のゲームも続編にとどまらずスプラトゥーンなど新しい顔を出し続けることをやめませんでした。これは、ヘタをうつと会社が潰れるわけですから、相当なストレスだったでしょう。うまくハードを売り上げられなくてサードの力が得られない時代が続いて、本当につらい時代でした。

そして、この岩田さんの死を見ると3月のDeNAとの提携も違って見えてくるわけです。この提携って、ある意味岩田さん亡き次の任天堂が動き出すための時間を作り、また可能性を作ったんですよね。提携の時点でもう岩田さんも長くないと感じていたようなきがするので、そういう意図があったんじゃないでしょうか。残された社員は、この意味を理解して新しい任天堂を作らないといけないわけです。次のトップは誰かわかりませんが、大変なことです。

宮本さんも後身の育成を頑張っていた感じですが、ちょっとすぐには離れられなくなりましたね。経営者ではない気がしますが、ビジョンを作る人間として今の任天堂には無くてはならないでしょう。AppleでいうとIveみたいなもんです。いい経営者をまず立てて、宮本さんと二人三脚で次の任天堂をデザインして欲しいですね。別に、まだまだ優秀なリソースを抱えているわけですから。

世界中で岩田さんを悼むメッセージがあふれていて、こんなに愛されていた経営者だったんだと日本人としてちょっとうれしくなります。こんなメッセージが飛び交ったのはSteve Jobsが亡くなった時以来じゃないでしょうか。Steve Jobsに匹敵する認知された、愛すべき経営者だったんですね。

いや、本当にありがとうございました。楽しいゲームを作ってくれてありがとう。楽しいゲーム業界を作ってくれてありがとう。

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