C.a.T!

今期のアニメの中に『夜ノヤッターマン』がありますが、なかなかの評価のようです。観てみると確かに過去作の復活版というより、昔の設定を利用した別作品という作り。タツノコのリバイバルはこういうコンテンツの復活のさせ方が最近うまいですね。

サンライズのガンダムなんかも昔のコンテンツをベースにいろんなシリーズを作って食べているわけですが、タツノコの最近の作品よりは冒険していない感じがします。

最近のタツノコの過去作リバイバルといえば、『ガッチャマンクラウズ』と『夜ノヤッターマン』と思いますが、どちらも過去作の焼き直しや続き物という作りじゃないストーリーづくりです。ガンダムも全く新しい設定や世界で作られているシリーズもありますが、ベースのコンセプトは変わってないなという印象。

ガッチャマンクラウズは、まずキャラクタデザインの設定からして大きく変えて新しいものにしていました。時代に合わせてすごくカッコイイデザインになっていましたよね。ストーリーもヒーローに疑問を持たせる今風のアレンジがされていました。ここまで変えてしまうともはや過去作の冠をつける意味がなくなりそうですが、そこは見る側の興味を引ければよくて、「ああ、今風にガッチャマンんを作るとこうなるんだな」と逆にギャップが興味を引くわけです。自分も最初名前だけ見てて、今更だろと思ったんだけど、ギャップがあまりにもあって逆に楽しめました。

夜ノヤッターマンはこれからなのでどうなるかわかりませんが、1話の段階で主人公を反転させるという作りでギャップを作って視聴者を惹きつけました。正義として描かれる側のギャップ、原作では大人の女のシンボルとして強調されていたドロンジョを幼女として描くギャップ、ブサイクだったとりまきをイケメンにするギャップ。この作品もギャップをたくさん作って、昔見ていた世代を掴もうとしてますね。深夜アニメなので、ターゲットは昔見ていた人を想定しているでしょう。

リバイバルにしてもこういう戦略が感じられて、さすがだなあと思います。クラウズも2期決まりましたしね。

ちなみに、夜ヤッターのレパードを見てると、どうしてもズヴィズダーのヴィニエイラ様を思い出してしまいます。www