ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム
国立新美術館で開催中の「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」を観てきました。
行っておきたいなと思いつつ、なかなか時間が取れないでいた「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」に行ってきました。土曜の夕方あたりに行きましたが、特に混雑はしておらず余裕を持って廻ることが出来ました。
この展覧会は、文字通りマンガ、アニメ、ゲームをいろいろ展示したものです。1990年台〜現在が中心でしょうか。20代後半〜30代ぐらいがストライクゾーンなんじゃないでしょうか。自分は、アニオタ、ゲームオタだった時代の作品が沢山おいてあったのでストライクゾーンでした。
展示は以下のテーマに分かれています。
### 第1章 現代のヒーロー&ヒロイン
導入編という感じで、時代ごとの代表的アニメ、マンガ、ゲームを中心に紹介していました。NARUTO、ハガレン、プリキュアとかは分かるのですが、最近の作品ではマギとか七つの大罪が代表選手なんですね。あと、少女革命ウテナが入っていたのが面白かった。これ、代表選手って言っていいのか。まあ、あの時代になかった作品性だったという意味では面白い選択なんだけど。
### 第2章 テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現
アニメらしい表現が、デフォルメからリアリティに変わったきっかけになった攻殻機動隊とか、現実を投影したストーリーとかを取り上げた作品群。ここで、押井守が登場するのはまあお約束でしょう。テクノロジーを使った作品ということでCG作品がたくさん並んでいましたね。イヴの時間とかシドニアの騎士を選択しているのはなかなか面白い。あと、イヴの時間とか電脳コイル、サマーウォーズ、SAOのように現実になりつつあるテクノロジーを描いた作品という意味も持たせているんですね。ゲームコーナーではMGSとかFF、歴代PSが展示されていました。
### 第3章 ネット社会が生み出したもの
ネットが普及して爆発的に作品の発表、流通が発展したことをきっかけに出てきた作品。個人的にはネットというより同人コミュニティの発展って感じかなあ。まあ、それにネットが一役買っていることは否定しませんが。ほしのこえとか懐かしいな。同人で販売した後小さな劇場で公開されていたんですが、それに行って見たなあ。ここは、東方、ひぐらし、TYPE MOON作品などがやはり代表選手ですね。
### 第4章 出会う、集まる―「場」としてのゲーム
ネットゲームが中心なんですが、集まるという意味では昔、ゲームそのものが集まり理由だったりしていたので、昔のみんなでわいわいやっていたゲームも紹介しているのがうまいなあ。やはりそのきっかけを作った任天堂を中心にフィーチャしていました。DDRとかアーケードゲームも置いているのが面白い。
### 第5章 キャラクターが生きる=「世界」
キャラクタによって作られた大商業作品達。初音ミク、アイマス、アイカツなどですね。ときめもとか走りとなった作品も抑えているのはなかなか考えていますね。アニメだと、けいおん!とかが出ていました。あと、艦これも巨大な大和のポスターがなかなか迫力でした。
### 第6章 交差する「日常」と「非日常」
日常系と思いつつエヴァとかあの花を混ぜていて面白い構成です。日常系といえばらき☆すたなんでしょうが、これもはしりと言っていいあずまんが大王とか展示しているのが良かったですね。久々にちよちゃんとか見て懐かしかった。
### 第7章 現実とのリンク
漫画作品のうち現実を投影した作品を集めたコーナーです。青年マンガ、少女マンガ半々という感じでしたね。震災をテーマにしたものも展示したりなかなかチョイスは面白かったです。
### 第8章 作り手の「手業」
数人のクリエータをフィーチャしたコーナー。板野一郎さんの板野サーカスをマクロスプラスの原画を並べて表現しているのはなかなか圧巻でした。これ、普通の人見て楽しめるのかなあ。w ゲームでは山内さんのグランツーリスモが出ていました。この人の場合趣味だろと思えるこだわりだからなあ。
全体的な感想は、もう少しごちゃっといろんなモノを並べて欲しかったというのが正直なところです。結構スペースゆったりめだったのですが、もっとたくさんの作品、展示品を置いて欲しかったですねえ。そこらへんはちょっと残念でした。でも、あまりアニメ、ゲーム、マンガに触れていない人がちょっと興味を持つきっかけには丁度いいのかもしれませんね。チョイスにちょっとそんな感じを受けました。
大体1時間ぐらいあれば回れてしまうので、何かの用事のついでにふらっとよるのがいいかな。夏休みは若干混むのかもしれないけど、並ぶってことはなさそうなのでふらっとでいいと思いますよ。あとガイドブックがマンガになっていてちょっと面白いので、ぜひもらっておきましょう。
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