劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-
全部入りSAO。
鬼作画でおなじみのSAO。その劇場版作品オーディナル・スケールをさっそく見てきましたよ。小説にないオリジナルストーリーのようで、どういう方向に行くのか、CMを見る限りアクセル・ワールドと繋げる方向性しか感じませんでしたが、出来上がった作品はいつものSAOであり、これまでのSAOを全部載せた素晴らしい出来でした。以下、ネタバレありで。
今回の設定は、フルダイブ環境であるこれまでのSAOのデバイスに対して、現実世界に投影するARタイプのデバイスが使われます。この辺、現実にVR、ARが交互に流行っている状況とリンクしていてなかなか面白いですねえ。で、ARを使ったゲーム、オーディナル・スケールが今回の舞台の中心。ただ、主人公であるキリトはほとんどこのゲームはやっていなくて、無双な設定ではないのが面白かったです。アスナとかはがんばってランキング上げていましたけど。
このオーディナル・スケールが、ほとんど現実を捻じ曲げるようなとこまで行ってるので、アクセル・ワールドぽいなあと感じたわけですが。ストーリー的には、基本いつもの頭いい黒幕がゲーム世界を暴走、的な話です。今回は、キーキャラクタとしてユナというバーチャルアイドルが登場します。このユナは、ほぼほぼマクロス系の派手なバーチャル演出で表現されていて、とてもいい。かわいいというより、演出込みでかっこいい。でも、ボスバトルに現れて歌ってステータスアップさせるとかマクロス。正直なところ、このユナの過去についてあまり語られなかったのはちょっと蛋白だったかなあ。一応、SAO世界で主要キャラと交差していました、という場面が出ていましたが。まあ、設定的には凡庸なキャラクタだった、というところがポイントだから、劇的に語ると逆にだめになっちゃうか。
で、今回も、というか今回はTVシリーズにも増して作画が凄まじかったです。後半、ひたすらボスラッシュが発生して戦闘シーンだらけなのですが、もうたまりません。AR世界で見ている迫力を出すために、魚眼チックな表現をしたりするのはすごくうまかったですねえ。巨大さを表現するために、一人称視点にして、かつ実際の見え方以上に迫力を感じさせるためのこの演出。さすがと言わざるをえない。最後にはいつものキリト、アスナの無双が見れて超かっこいい。さらに、ラスボス戦では、SAOキャラ、GGOキャラ、ALOキャラ全員が登場して協力プレー。凄まじいスピード感とボリュームで、もう一回見たい!と思わせる凄まじさでした。
そして、今回の最大の見所は、やはりラスボス戦でアスナが繰り出すあのマザーズ・ロザリオでしょう。11連撃を繰り出すシーンにユウキが一瞬登場して、アスナと一緒にボスに突っ込むのがもうたまりません。泣ける。マザーズ・ロザリオ編見返してしまいましたよ。
このように、これまでのファンを大満足させるための全部盛りでありながら、AR世界という新たな設定の中でSAOとはまた違った面白さが盛り込まれていました。これは映像・演出的にも、面白さ的にもかなりの名作と言えると思います。早くBD欲しいですわ。でも、あの迫力は一度は映画館で体験することをオススメしますね。これIMAXでやってくれないかなあ。4D系ではないけど、巨大スクリーンで見たい作品。
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